「ICO -霧の城-(上)・(下)」 著:宮部みゆき [本の感想]

久しぶりに感想文を。
他にもちょこちょこっと読んでいたのですが、
まとまった時間で読まず移動中に読んでたりするので…

「ICO -霧の城-」 著:宮部みゆき
PS2ゲーム、最近PS3でまた出ましたゲームICOのノベライズですね。
ゲームの方は前々から気になってて、
何度も手にとっては悩んで結局買わずじまいで。
ヒロインの女の子と手をつないで城からの脱出を目的に進んでいくゲーム。
その不思議な感じがずっと気になってたんですよね。
すごくきれいですし。
最近、相方がPS3版をプレイしているのを見せてもらって、
わくわくしながら見てたのですが…
あまりしゃべるシーンがなく、見ているだけだと少し…
うっかり眠ってしまって、ほとんど見れていなかったのです。
そしたらノベライズあるじゃないですか。
これならば!こっち読んでからならゲームもできよう!
と読んでみました。

そしたら、やっぱり。
あぁ、間違いなかった。
宮部さんの小説だからなのか、ゲーム自体が気になっていたからなのか。
するする読めてしまって、休憩時間とか短い時間で細切れに読んでも、
すぐに引き込まれてしまって、中断するのがつらいくらいに(笑)
主人公視点よりも、ヒロインや他の登場人物視点が多くてびっくりしましたが。
ゲーム自体はほとんどみていないのに、
小説だけで情景が浮かんできて、読み終わったらゲームをぜひ見てみたくなりました。
ゲームの2週目はヒロイン・ヨルダを2Pで操作可能、
1週目では謎だったヨルダの言葉もわかるようになるらしいですし。
やりたいゲームが詰まっているのですぐには無理ですが、
そのうち絶対にやると思います(笑)

追記からはネタバレを含みます。ゲームを未プレイなので詳しくはわかりませんが、
冒頭のトクサ村から話が始まっていくのは、引き込まれますね。
知らずに生きてきた、知らずに生きていけば、平和だった。
ちょっとの心の隙間はできても、いつかは慣れて平和に戻る。
大人はそれを知っている。慣れることを知っている。
だけど子供にはわからない。
子供はまだ慣れることに慣れていない。
今この瞬間がすべてで、まっすぐ。
難しいことなんか考えていないから、綺麗。
物語の基盤。
無知な読者はトトと同じように見て、知るんだ。

主人公イコ視点のシーンよりも、ヒロイン・ヨルダ視点が多かったですね。
時の娘、その真実。なるほど、でした。
女王が捕えておく必要なんか、なかったんですね。
最初は何の疑問も持たなかった鳥籠に囚われたヨルダ。
そんな酷いことをするのは女王しかいない。そう思って疑わなかったのに。
もう少し、女王や父王、スハル導師サイドの話も見てみたいと思いました。
決戦後、イコを抱えて歩くヨルダは、それまでの弱弱しいヨルダと変わって、
とても男前でしたね(笑)


あと、実際どうなのかは知らないですが、
ネットでみた裏設定が頭にあったのでそれも合わせて面白かったです。
↓「セックスから妊娠までをファンタジーチックに表現したゲームがICO」
http://www.geocities.jp/daruyo2000/11.htm


春までにはゲームやりたいです。
もちろんゲーム下手な私はヨルダで逃げ回るだけですが。
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