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「ICO -霧の城-(上)・(下)」 著:宮部みゆき [本の感想]

久しぶりに感想文を。
他にもちょこちょこっと読んでいたのですが、
まとまった時間で読まず移動中に読んでたりするので…

「ICO -霧の城-」 著:宮部みゆき
PS2ゲーム、最近PS3でまた出ましたゲームICOのノベライズですね。
ゲームの方は前々から気になってて、
何度も手にとっては悩んで結局買わずじまいで。
ヒロインの女の子と手をつないで城からの脱出を目的に進んでいくゲーム。
その不思議な感じがずっと気になってたんですよね。
すごくきれいですし。
最近、相方がPS3版をプレイしているのを見せてもらって、
わくわくしながら見てたのですが…
あまりしゃべるシーンがなく、見ているだけだと少し…
うっかり眠ってしまって、ほとんど見れていなかったのです。
そしたらノベライズあるじゃないですか。
これならば!こっち読んでからならゲームもできよう!
と読んでみました。

そしたら、やっぱり。
あぁ、間違いなかった。
宮部さんの小説だからなのか、ゲーム自体が気になっていたからなのか。
するする読めてしまって、休憩時間とか短い時間で細切れに読んでも、
すぐに引き込まれてしまって、中断するのがつらいくらいに(笑)
主人公視点よりも、ヒロインや他の登場人物視点が多くてびっくりしましたが。
ゲーム自体はほとんどみていないのに、
小説だけで情景が浮かんできて、読み終わったらゲームをぜひ見てみたくなりました。
ゲームの2週目はヒロイン・ヨルダを2Pで操作可能、
1週目では謎だったヨルダの言葉もわかるようになるらしいですし。
やりたいゲームが詰まっているのですぐには無理ですが、
そのうち絶対にやると思います(笑)

追記からはネタバレを含みます。

ネタばれ含んだ続きを読む


「19 -ナインティーン-」 著:綾崎隼 入間人間 紅玉いづき 柴村仁 橋本紡 [本の感想]

こちらも買ってから2か月くらい放置して、ようやく読み終えました。

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メディアワークス文庫
「神様って意地悪だ──。だけど……。」
5人の人気作家が描く19歳の彼女彼らの物語。



まず私の大好きな紅玉さんだし、橋本さんも大好きだし。
入間さんは読み切り短編読んで、よくわかんないなーって印象だったけど(笑)
綾崎さんと柴村さんは本ほしくていたんだけど、買えずにいたんだよね。
好きな作家さんオンパレード。
テーマが19歳ってことで、どの話もひねくれているというか、
斜に構えてるというか、大人や世の中に対する反抗心、
何よりも自分に対する反抗心みたいなものがいっぱいで、
なんだかくすぐったかったです。
まだ私にも近い、19歳。
でも私は通り過ぎた、19歳。
ちょっとそれを過ぎた今読めたことは、よかったなぁって思います。
19歳より下だったらきっと理解できないただの青春物語。
19歳だったらすべてを素直に読めず反抗心が芽生えたかも。
過ぎ去った今だから、微笑ましいような、でもまだ乗り越えきれていない部分もあって、こそばゆい。


読んだうえで、「19歳」に対する思い。
19歳って、少し通り過ぎてからだから、
反抗心なく共感しつつ、笑えたからよかったかも。
知識だけ増えて頭でっかちになったただのガキ。
自分は子供じゃないって、プライドばっかり高いくせに内容が伴わない。
大人に世間に反抗するくせに、実際自分のこと認めていない。
言われたこともせず反抗して自分でできるというけれど、
実際自分の能力なんか理解していない。何もしない。
敷かれたレールしか歩けないことをわかっているくせに、わからない。
自分で歩くって言いながら、なんだかんだ理由付けて歩かない。
焦っているくせに、行動しない。
中途半端にやってみて、できないことを周りのせいにする。
でももはやその年齢になり、ついには二十歳になり、
そうすれば責任逃れはできなくなり、破滅の道を進んでいく。
後始末は周りがやってくれていたことに気付かない限り、
いつまでも子供のままなのだったりして。
そうやって焦って失敗してへこんで周りともめたり、引きこもったり、
色々繰り返して大人になっていくんだねー
私はどうなのか。
二十歳も過ぎてますが、まだまだっすねー
言われたことすらまともにできず、自分でもできず。
でもなんだか、悟って大人になるよりも、
もがき苦しんでいる捻くれた子供の方が、楽しい気がするよ。
これが青春ってやつなんだろうね。輝かしき青春。


細かい感想はネタバレを含んでしまいますので追記から。

ネタバレを含む続きを読む


「屍鬼 (一)」 著:小野不由美 [本の感想]

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なんだか買ってからだいぶ経ってしまいましたが、ようやく一巻を読み終えました。
もともと、ジャンプスクエアの漫画版が気になっていたところ、
深夜アニメになり、そっちを先に見てたんですね。
どうにも気味悪くて怖くて、気持ち悪いのに、なぜか夜中にテレビついていると見てしまって…
でもそこまで見たいわけじゃなかったので、話は飛び飛びで。
気になり度が上がったので、ここはやっぱり原作からだろう!と。

正直、ラノベ感覚で読んだら難しくて大変でした(笑)
漢字が読めないよーとかw
それと、登場人物が多すぎて名前が覚えられないっていう…
アニメでなんとなく登場している人は顔が浮かぶので助かりましたけど
どことどこが親戚なのかとか、この人は何屋さんだっけとか、
あれこの人さっきどっかいかなかったっけ?電話でたの誰!?
ってwww(笑)

難しかったですけど、漫画やらアニメ見て気になっている方がいましたら、
読んでみると面白いと思います!
なんとなく顔が浮かんだり話のあらすじ知っていれば、
そこまでではないと思います。
以降ネタバレ含みますので追記からは注意です!

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「鳥籠巫女と聖剣の騎士」 著:紅玉いづき [本の感想]

2010年12月21日(火)
「鳥籠巫女と聖剣の騎士」 著:紅玉いづき
電撃文庫MAGAZINE vol.17 2011年1月号掲載
「ミミズクと夜の王」「毒吐姫と星の石」の外伝。
登場キャラクターはもちろん聖剣の巫女オリエッタと聖騎士アン・デューク。

紅玉さんの童話みたいな作品の中で、なんかちょっと違う感じがしました。
若かりし(笑)お二人は余裕がなく、本編での穏やかさを知っているだけに、驚きですね。
この話を読めば、本編での穏やかさや優しさ、強さに納得です。
本編で、アンディに対する印象が薄かったのですが、好きになりました。
崇められるほどの力を持つということは、人を支配する力を持つこと。
誰かをどうにかしてしまう力を持つこと。それはとても恐ろしいことなのですね。
あれ、なんか逆説でひぐらしを思い出しましたね。

ミミズクと毒吐姫は挿絵のない小説の形態が良いですが、こちらは漫画っぽい綺麗な挿絵を見たいかもしれないですね。童話より、ラノベっぽかったです。

悪ノ娘 黄のクロアテュール 著:悪ノP mothy [本の感想]

2010年12月2日(木)
「悪ノ娘 黄のクロアテュール」 著:悪ノP mothy
ニコニコ動画で話題になった悪ノPによる楽曲「悪ノ娘」と「悪ノ召使」のノベライズ版。悪ノP自ら執筆。
娘、召使と共に曲中の「赤い鎧の女剣士」やリグレットメッセージ、白の娘など「悪ノ」シリーズ他のエピソードも含まれる。
曲中に登場していたボーカロイドのキャラ以外にもルカやがくぽ、GUMIやLEONなども重要なポジションで登場している。


大きなネタバレはないと思いますが、一応追記から。
個人的な感想ですので、ご了承ください。

個人的な感想文


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